すっぱちゃっぷす☆
マイティー先輩は
ちらりと時計を見た。



「もうそろそろリレーの
みんな帰ってくるよね?
帰ろう」


グイッ


「え?」



マイティー先輩は
片手で私の鞄を持って…


空いてる手で私の手を握る。



「僕と帰ろう…二人っきりで」



マイティー先輩は私を見つめた。



「………っ」



そ…その顔は反則でしょお?!



そんな真剣な顔は……!!




「ほら、行くよ」



戸惑う私の手を引いて歩くマイティー先輩。




えええっ…?!



て…手……!!



はは…恥ずかしいんですけど!



マイティー先輩は振り返り
引っ張られるようについて
歩く私を見た。




「…!」




その顔は…


今まで見せたことがないくらい
カッコいい笑顔だった…




「なぁに?」


優しく聞くマイティー先輩に…


何も言えずに

ただ俯いてしまう…



カッコよすぎて…
レッドカードです…





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