すっぱちゃっぷす☆
薄暗い部屋の中…



私もお姉ちゃんと一緒に
ベッドに横たわる。



「………」



私はお姉ちゃんの頭を
優しく撫でる。



だって私はそんな事しか
してあげられない…




「……たく…ぅ…」



小さく呟き泣いている
お姉ちゃん。




泣いても泣いても…


もう変わらない現実が
お姉ちゃんに突き刺さる。




こういう時は――…

ゆっくり休むのが一番なんだ。


でも目を閉じても、
部屋を真っ暗にしても…



夢を見ることができない。



せめて夢の中で
拓哉さんと
会わせてあげられたら…



現実というのは残酷だね。







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