すっぱちゃっぷす☆
くるりと振り返った愛人。


愛人は少しふてくされた表情で


ポケットに手を入れて
トン…と薬品棚にもたれた。


「なんだその顔」


「え…?」


「ぶっさいくな泣き顔だな」


「な…っ?!」



恥ずかしくて顔が赤くなる。


私は慌てて頬に手を当てた。


「だって…愛人が…!」


「ああ?」


乱暴な口調とは裏腹に、
表情はちょっとだけ笑っている
愛人。


ドキ…


そんな愛人の表情ひとつで
また少し嬉しくなる。


私も単純だな…。


「…マイティー先輩じゃ…ないもん」


だんだん小さくなっていく語尾。




恥ずかしくて背中をすぼめた
私に愛人はゆっくり近づいてきた。


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