すっぱちゃっぷす☆
ふるふるっと私は頭を揺らす。


「好きな人なんて…いないよ?」


「え~…」


私の言葉にミカリンは全然納得のいかない、不満げな顔をした。


そんなミカリンに私はへへへ、とゆるく笑う。



傷付く事が怖い。


私は逃げた。


臆病でも何でもいい。


愛人を見るたびに鈍く締め付けられる心。


美川さんを見るたびに醜く揺れる感情。


もう…疲れたよ。


好きな人はいない。


うん…居ないんだ。


そんな私にミカリンは、ため息を漏らしてから優しく頭を撫でてくれた。


ごめんね、ミカリン…


私は素直になることから逃げました。




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