すっぱちゃっぷす☆
あはは、ミカリンも人のこと言えないんじゃ…?


まぁ、ミカリンらしいっちゃ、らしいけどね。









……あれ?


何気なく愛人の席を見ると、愛人の姿が見当たらない。


何処に行ったんだろう?



辺りをキョロキョロ見回すと、グラウンドとは反対方向に向かって歩いてる愛人を見つけた。



「ミカリン。
ごめん、私ちょっと……」


立ち上がった私は、愛人まで歩いて行った。












一歩、また一歩、愛人に近づくたび私の胸はドキドキを増す。



お礼…言うだけだもん。


うん、一言お礼だけ…




そして私の声が愛人に届くのに十分な距離になった、その時―――…



「きゃーーーーッ!
愛人くぅン、
一体どうしたのぉ!?」


後ろからきた美川さんが猛スピード私を追い抜いた。


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