半熟cherryⅡ
体を寄り掛からせていたソファーに腰を下ろすと。
俺は。
距離がグッと狭まった茜の髪を一束手に取り。
唇を寄せ、囁いた。
『それでも…茜を好きな気持ちだけは変わらない』
俺の言葉に。
慌てて顔をあげた茜の目は。
数時間前にも見た真っ赤な目だった。
こんな顔をさせているのが自分だとわかっていても。
真っ赤な目の茜を見て。
“愛しい”と思ってしまう俺は。
そうとう茜に狂ってるんだろうな。
そんな自分相手に自嘲気味に笑いを浮かべると。
真っ直ぐ茜と視線を合わせた。
『…茜が、好きだ』
何度線を引かれても。
誰に何を言われても。
この気持ちだけは変わらない。
…変えられない。