半熟cherryⅡ
『そういえば車で来たんじゃねぇの?』
“送ってくる”ってスタスタ歩いて公園まで来ちゃったケド。
ウチの駐車場にも停まってなかったし。
塀添いにもなかった。
俺の言葉に。
茜が笑いながら言った。
「涼真ンち停めさせてもらってるから大丈夫」
『そか。
帰り、気をつけろよ?』
「わかってマス」
俺は茜の手を引くと。
今度はその手を繋いだまま歩きだした。
「…誰かに見られちゃう…」
『薄暗いしわかりゃしないよ』
しばらくガマンは続くんだ。
このくらいしたってバチはあたんねぇだろ?
なんて。
茜の手を“キュッ”と握ると。
茜も俺の手を握り返してくれた。
「なぁにやってんだ、お前ら」
え?
突然背後から聞こえた呆れたような声に。
茜と2人。
思わず振り向いた。