半熟cherryⅡ
ブツブツ言ってる間に。
涼真ンちに到着。
『じゃ、俺帰るな』
「なんだよ、寄ってけば?」
『いや、いい』
このままいくと。
また“指導”されそうだし。
指導は学校だけで充分デス。
『また明日、な』
茜の頭に。
“ポンポン”と手のひらをのせた。
「また明日ね」
ニッコリ微笑み返してくれる茜。
…あ〜…。
やっぱさっき抱いとくんだった。
“俺の部屋”に茜が来るなんて。
卒業するまでナイかもしれないのに…。
「…おい、顔がエロいぞ」
『…うるせぇし』
余計なお世話だ、アホ涼真。
2人が家の中に入るのを見届けて。
俺も今歩いてきた道を引き返す。
歩きながら。
茜に言われた言葉を思い出していた。