アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「いや、あのね。
陽ちゃん……」


部屋の真ん中あたりに置いてある真っ赤なソファー。


隣に座った陽ちゃんから逃げようと、思い切りのけぞるあたし。


そんなあたしを逃がさないように、陽ちゃんがあたしの手首をつかむ。


「なに? みーちゃん。
……っていうか、陽から逃げられるとは、思ってないよね?」


陽ちゃんが、大きな目に力をこめる。


「今、この部屋には、陽とみーちゃんの2人きりだし」


「…………」


「あの様子じゃあ。
藍ちゃんと侑ちゃんが来るのは、ものすごく遅くなりそうだし」
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