アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「……『全力で瑞貴サマの彼女する!!』
……って、美桜。
なに様のつもり~!?
そんなセリフ、久世先輩のファンに聞かれたら、袋叩きにあっちゃうよ~?」


眉間にしわを寄せながら、藍ちゃんがちゅーっとオレンジジュースを吸い上げた。


「そ・れ・に。
恋とか彼女って。
がんばるものじゃないと思うけど?」


「そ……。
それは……。
それは、そうかもしれないけど……。
そんなこと言わないでよ~」


藍ちゃんに正論を告げられて、シュンと床に崩れ落ちる。


「だって、だって、だって……。
だって、がんばらなきゃ……。
あたし……。
立ち直れそうにないんだもんっ!!」

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