アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
ハンドタオルをかみしめながら、よよよ……と泣き崩れるあたし。


そんなあたしの頭の上で、ごそごそごそと音がして、藍ちゃんが雑誌をめくる音がした。


「まーね。
《fortune》始まって以来のスクープだもんね。
コレ」


「うっ」


「清家柊真。
池澤まりあと熱愛か!?」


「や、やめて。
藍ちゃんっ」


泣き崩れた状態で、藍ちゃんに向かって手を伸ばす。


それなのに……。

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