アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「こんなの、今に始まったことじゃないでしょ?」


「…っ」


くっ。
藍ちゃん。


それ、慰めにもなっていませんから。


「ほーんと。
清家くんって、美桜にだけは突っかかるよね?」


「えぇ、そこは。
自他共に認める犬猿の仲ってやつですから」


眉間にしわをよせ、唇をとがらし、ぶすっとした顔をすると――…


「いいなぁ、美桜は」


立てたモップに寄りかかりながら藍ちゃんがつぶやく。

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