アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「ダメだよ。
逃げ出そうなんて考えちゃ」


瑞貴サマはその容姿に似合わないお茶目な様子でウインクしながら、あたしのおでこにキスを落とした。


「逃がしてはあげないけどね?」


「――っ!!」


その瞬間、それまで以上に、心臓がバクバクと跳ねだした。


どうしよう。


こんなの、心臓がもたない。


足だってガクガク震えてるし。


もう、立っていられないよ。

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