アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
眉間にシワを寄せて、乱暴に言い放つ柊真。


「俺だって、この前……。
あ、いや。
なんでもない」


そう言いながら、あたしのおでこに向かって伸ばした手を柊真は引っ込めた。


「え?
なに?」


「だから、なんでもねーって」


「なんでもなくないじゃん。
その手は、なに!?」


「いや、べつに」


「べつにじゃないし。
今、あたしのこと、叩こうとしたでしょ!」


「してねーよ」


「うそ。
した!」
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