アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「僕は。
キミには質問をしていないのだけど」


雪奈さんのほうをチラリとも見ることなく、瑞貴サマが言う。


「美桜ちゃん。
雪奈と。
話をしていて、楽しかった?」


「う、うん。
あ、いや……。
はい」


「そう?
そのわりに、表情が沈んで見えるけど」


スッとソファから立ち上がり、瑞貴サマは、あたしの前までやってきた。


「もしかして。
雪奈にいじめられたりしたのかな?」


あたしの頭の上にポンと置かれる細い指。
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