アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
だって、今、あたしの心にあったのは。


やっぱり、瑞貴サマに疑われてるってことだったんだもん。


あたしが会いにきたのは、あたしの友達は。


雪奈さんじゃなくて、柊真。


それを見透かされてるっていう思いが、心の全部を占めていて、でもどうしたらいいのかわからず、あたしは思わず聞き返した。


「……え?」


だって、そうすれば、少しでも時間が稼げると思ったから。


「楽しかったに決まってるでしょ。
ね~?
美桜ちゃん♪」


あたしが言葉を発するよりも早く、微妙な空気を察した雪奈さんの明るい声が響いた。
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