アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
髪の毛の隙間からチラッと見たお兄ちゃんは、目をらんらんと輝かせて、グーに握りしめた手にハーッと息を吹きかけていた。


「兄妹愛をバカにすんなよ!」


「はぁ?」


「兄が妹を好きなのは、当然だろ!」


「……はぁ?」


「つか、美桜。
これだけは言っておく」


「ん?」


「兄妹愛をなめんなよ!!」


そう言うと、お兄ちゃんは本当にげんこつをあたしの頭の上に落とした。
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