アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「夢じゃないよ?」


あたしの“夢説”を全否定するもので。


おまけに瑞貴サマは


「その証拠を見せようか?」


あたしの頭をさらりと撫でて


「ほら、もう一度。
さっきみたいに目を閉じて」


あたしの目を大きな手で覆い


「これでもまだ信じられない?」


今度は“ちゅっ”と音を出して――…


「君は本当に困った子だね?」


そんな言葉とは裏腹に、何度も何度も、優しくあたしの唇に触れた。

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