♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「わかった」

そっけなく答える瀬戸内。

こんなに緊張してるのは、あたしだけみたいだ。

本当にやってらんない…



あんたに聞きたいことは、たくさんあるよ。

あたしはフェンスを握って、自分の気持ちを落ち着かせようとした。



遠くの教室から、微かに話し声が聴こえる。



あいつは、もう行ってしまったんだろうか。



フェンスから手を離すあたし。

空を仰いでまばたきしてから、後ろに振り返った。
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