♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「どうして…?」

「いや、なんとなく…」

彩木に不思議そうな顔されると、やっぱり気まずい。

あたしは下を向いて、彩木の隣を歩く。



「夜は、本音が出るって言うしね」

遠くを見上げる彩木。

「…で、誰とキスしたの?」

いきなりあたしのほうに振り返った彩木にギョッとした。



「いや、別に…
何があったって訳じゃないんだけど…」

平常心を装って、モゴモゴ答えるあたし。



「やっぱり、わかりやすいね。牧村さんは…」

余裕で微笑む彩木を、素で見上げるあたし。

「ちょっと、よってく?」

あまり人気がなさそうな、小さな公園を指差す彩木。



「うん…」

あたしは、素直にうなずいた。
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