私だけの王子様

絶対!

 *           *

・・・・というわけで

加奈と渋谷になんか行ったせいで最低なアイツと出会ってしまったワケです

まぁ?

べつに今アイツがどこにいるかなんて知らないし♪

全然関係ないから?

さっさと楽しい中2ライフをとりもどさなくっちゃ!

ガラガラっ・・・・

うっわー

先生来た・・・

最悪。

先生話が長い!もっと友達と話したいなぁーっ

「おーい!聞いてくれ!」

ざわざわ・・

皆はまったく聞かない

あたりまえじゃん。みんな聞きたくないもん

「転校生のことなんだけどなーッ!」

バッ!!!!!!!!!!!!!!!

みんなは一斉に黙り、先生のほうを向いた

なになに!?

転校生??

「せんせーい!男ぉー?オンナぁー?」

「男」

「「「「きゃあああっ!」」」」

女子の黄色い悲鳴が教室内に響く。

後ろの加奈がひそっとはなしかけてくれた。

「・・・いまの時期に転校生なんて、珍しいよね?」

「うっ・・うん」

たしかに

今は五月。転校生って普通は新学期にくるよね・・・

「でもさ!」

加奈が口をひらいた

「でも・・何?」

「かっこいい人だったら大歓迎だよねッ☆」

・・・・は!?

気楽なんだよ加奈は!

何!?チャラ男の次は転校生!?

「もぉっ!加奈男好き~!」

「じゃぁ智はオンナ好きなワケ~??」

「そーゆーことじゃないってば!」

「ほら!入ってこい!」

「・・・うぃーす」

・・・・聞き覚えのある声!?

そのあとウチは

目が赤くなるまで目をこすることになった

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