あたしの秘密


「どうした~?怖い顔して」


「―あ~今あたしすごい嫌な事思った」


「はっ?」


「ううん。気にせんといて」


「言うてみなさい!」


「お兄ちゃんの事羨ましいって思った。」


「なんで?」


「しゅう君みたいな楽しい親友と出会えて、羨ましいって―あたしはずっと1人やったのにって―」


「ちびちゃんずっと1人やったん?」


「家ではね―」


「俺もずっと1人やったよ」

「え―?」

さっきまでニコニコしてたのにいきなり寂しそうな顔に変わったからびっくりした―


「な~んてねっ♪」


―冗談か…


「けどこれからちびちゃんにはお兄ちゃんがおって俺もいるやん♪」

なんて恥ずかしいセリフをサラリと言うんだろうか―


「―ありがとう」


あたしが顔を真っ赤にしながら言った“ありがとう”


しゅう君は意地悪そうに笑ってました―



初めて会った日から惹かれていたかもしれません。


優しいしゅう君に―



雨の日もそんなに悪くはありません。



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