A Time Limit



「いったぁ~…
何するのさ先生!!」




私は再び叩かれた頭を押さえながら、担任に言った。





「今あくびしませんでしたよぉ」




「チャイムと同時に伸びをするのもダメだ!」






…まったく。






とことんおかしな先生だ。




私はちっとも悪くない…はず。





教室に戻ると、親友の真子がこっちを見て微笑んでいる。






「あーんーりーちゃぁん♪」



「何ですかその言い方は…。」





そしてニヤッと笑い、




「先生に二度も叩かれちゃて、仲良しねぇ」





「違うわー!
先生が私のそばにずっといるせいだってば!!」



「ほーうほぅ」




ちょ、君は仮にも美人なんだからそんな顔でそんなこと言わない方がいいのに……。






そうは思っても敢えて指摘しないのが私!





でもこういうギャップ、好きだな。






飾らないところ?




みたいなさ。








だから私たちは親友になれたんだと思う。









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