からっぽの恋
くすぐったい











そんな感覚で



目が覚めた。










「おはよう。ちい。」


「……おはよう…春…」


「違うよ。」


クスクス笑う春。

私の髪を撫でていた。

まだ寝ぼけている私は

何が違うか解らなかった。
少し考えて




「おはよう…優」


「良くできました…
って、言ってもお昼だけどね。」




壁に掛けてある時計に目をやる。







十一時半











しまった













ガバッと起き上がり

一気に目が冴える。
< 39 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop