鳥籠の姫

そんな出来事を友達の真紀ちゃんに

全て話して聞かせた。



「それ、やばくないっ?!」

真紀ちゃんは驚いたように確認する。



「そうかなぁ?心配されるぐらい
愛されてるってことだよっ?」



昨日の出来事は愛ゆえなんだと思っていた。

だから真紀ちゃんが何故驚いたのか

正直ちっとも分からなかった。


「まぁ、梓がいいならいいけど…
酷い扱いされるなら言いなよ?」

そういってくれる真紀ちゃんに

なぜか胸が熱くなった。





真紀ちゃんには言ってなかったけど


実は昨日陸くんに捕まれたとこは

紫色に内出血していた。


だけど、これは私を好きな証拠なんだと

なぜか愛おしさまで感じていた。


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