空唄
「ごめん、待ったょね?」
「や、俺もさっき来たとこ。
つかこっちこそ、
急にごめんな??」
「ううん、大丈夫。」
「とりあえず〜…
ちょっと外行かね?」
「いいよっ。行こう!」
あたしは永遠に連れられ、
駅構内から出た。
やっぱり外は、
ちょっと肌寒い。
「(ジャージ、持ってくればよかったなぁ…。)」
さっきの変な冷や汗が
急に冷えたらしい。
「光、もしかして寒い?」
「へ、平気へ-き!!
最近涼しくなったよね!」
ふわ
あたしの体を、
何かが包み込んだ。