雪の華、君の香り、君ヲ想う
「逢沢、おまえ・・・」


香川は怒りに満ち溢れていた。


「もういじめになんか屈さへん。」


しかし瑠香は逆に香川を睨み返した。


「嘉美、行こう。」


瑠香は嘉美を立たせて歩き出した。



「逢沢・・・わかっとるやろな?」


「知らんわ。」


瑠香はそう答えて、
香川の横を通り過ぎていった。


香川はそんな瑠香の背中を
ずっと睨みつけていた。


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