雪の華、君の香り、君ヲ想う
その後、先生にこっぴどく怒られた。

勝手に診察をしたこと、
治療の仕方が滅茶苦茶こと。


まだ資格も経験も無いのに・・・



でも、先生は言ってくれた。

『これでまた一人の幼い心が救われたな。』

そう笑顔で・・・


嬉しかった、俺が誰かの役に立てたんだ。



自分に似た子を救えたんだ。


そして俺は自分自身の過去に対しても、
少し楽になれたのかもしれない。



でも、高志くんの本当の闘いは
ここからなんだ・・・





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