桜が散る日
ぼーっとしていると…



「北山さん 素敵な方よねえ。顔は整っていらっしゃって、それでいて優しくて」


「うわっ!ゆきちゃん!?」


「だめよ。河合さん
隊員の方たちは
お国に身を捧げた神様よ」



「…。」



「恋心なんて
持ったらいけんよ。」



「わかってるよ〜」


私は


当たり前でしょう



というように言った。



本当に人を好きになったことがないのだから…
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