桜が散る日

鹿児島

「んー…zzz」


畳部屋を陣取る私に

5歳になったばかりの
従兄弟が言った。



「ねぇーねぇーみきちゃーん。あそんでぇーな」


私は春休みを利用して

鹿児島の伯母夫婦の
家に来ていた。


というか…連れてこられた。



1週間。



朔太郎(従兄弟)の

面倒をみてほしい


とのことだった。
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