朝陽



「ごごごごっ!!!」


智咲は生気が抜けたように倒れた。
それと同時に大量発生していたゴキブリも消え、辺りは一気に静かになった。



「ぜぇ・・・ッ、は・・・ッ・・・ゴキブリは・・全部片付いた?」


「おい平助てめぇ騒いでただけのくせになんで疲れてんだよ」


「僕、ゴキブリだけは絶対むり。G様とかゴッキーとかかわいらしいあだ名つけても本当マジで無理。本気と書いてマジ。」


「最後の文いらなくね?」



沖田が智咲の元へ駆け寄り、脈を調べる。


「残念ながら、智咲さんはもう・・・」


「テメー脈の計り方とか知らないだろ。」




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