朝陽




「おい邪魔。だから席つけ。」


どん、と背中を押される。土方先生だ。


「はいはい。今座りますよ。」

「はいは一回。」

「はい。それと睨まないでください怖いです。」


なんかにらまれるから嫌なんだよねー。

しぶしぶ席につく。




「あー。コスプレ大会の用意は進んでるかー?優勝者がいたクラスには温泉二泊3日だからな。気ィしめてとりくめよ。俺もいけるからがんばれよ」


そういって土方先生はHRを終わらせた。




温泉旅行土方先生も来るのか・・・。




春ちゃんを見る。


春ちゃんは意気込んでいた。ああ。土方先生と一緒に温泉旅行いけるからかな。




そして私は総司にがんばろうというガッツポーズをささげる。


総司は優しく微笑む。



ブバー。


鼻血が・・・。



慌てて鼻を押さえる。

そしてティッシュを取り出して鼻に詰め込む。



あれ、総司に優しく微笑んでもらえたの久しぶりかもしれない。



あれ、一応総司の彼女なのに。


あれ、目から汗がでてくる・・・。

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