天秤の鏡界

「…変だね…あんた…
他の人間とは違う…」


そう言ったウルの
表情はいつもより柔らかい


「それはどうも!
ウルも十分変人だから」


そう言った優衣を
ウルは軽く睨み付けた


「あんたには
言われたくない」


ウルの言葉に
優衣は頬を膨らませる


「何それ!
ウルのほうが何倍も
何十倍も変人なんだから!」



二人は睨み合い
フイッとそっぽを向いた



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