天秤の鏡界

「…………な…に…?」


何あれ…


振り返ったそこには
奇妙な面を付けた
人間が沢山いる


いや…正確には
人間のようなものが…


黒くまがまがしい
ものをまとった生き物


優衣は恐怖で固まる
体を必死に動かし
一歩下がった




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