天秤の鏡界

体も痛いし
制服着てるし…


「…明らかに現実だよね…」



優衣はため息をついて
土を叩く


「………あれ……?」


叩いていた両手の甲に
不思議な紋様が付いている


「何これ…」


よく分からないけど
そんな事より…


「これからどうしよう」


ネルの姿も無いし…


「とりあえず人を
探すしかないよね」


そう言って優衣は
歩き出した





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