天秤の鏡界

波紋


ポタンッ
水が滴る音がする


優衣はゆっくりと
目を開けた


「…此処は……」


優衣は起き上がり
周りを見渡す


途方も無く暗闇
が広がっている


『……ぅ…か……』


何か声のような
物が聞こえた気がした




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