Memory


「宏ー!お前ドコ行ってたんだよ。部活結局来なかったし」
「あーわりー‥ちょっと図書室行ってた」
「そっか♪」

教室に戻ると心配そうに潤が駆け寄ってきた。
なんで潤はこんなに普通に過ごせてんだろ‥

「なぁ潤‥‥」
「ん?」
「俺さ、今日杏子と話してて気付いたんだけど‥」

俺は潤に見られないようにギュっと拳を握った。

「杏子のこと‥好きみたい」

わざと照れくさそーな仕草をとって
潤に嘘をついた‥。

本当はまだ菊池のことが好きだけど
その想いを押し殺して‥

今思うともうこの時から潤は気付いていたのかもな‥。

「‥そっか!多分そーなんじゃないかって思ってたんだ♪」
「まじか!潤も菊池のこと頑張れよ」
「おぉ!」

俺はその後の授業でずっと同じことばかり考えてた。
何て杏子に告白すればいいんだろ‥

別に緊張とかはしねーけど心の中がモヤモヤする。
杏子の気持ちを弄ぶみたいで‥

『放課後、教室残っててくんね?』

杏子にメールを送った。
アイツのことだから授業中でも携帯イジッてるだろーし。

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