通りすがりのイケメンさん
「・・・」

「・・・」


見つめあう。



切れ長な目で、

だけどすごく澄んだ茶色い瞳。

スッと通った鼻筋。

唇は薄くて。

女の子みたいにきめ細かい肌。

髪の毛は色素が薄くてさらさらで。


あらためて思う。

すごく綺麗な、人。

てゆーか、あたしの心臓。

まじうるさい。

バクバクしてるし。

意味分かんない。


心は苦しいのに、脳だけはどこか冷静で。


つーか、この人。

まじ

「むかつく」

「・・・は?」

あ。声に出ちゃった。

「何が」

「・・・何でもない!」

「ぉわっ!・・・どーしたんだよ?」


恥ずかしくなって彼の両肩を押す。

当たり前だけど、ベットに倒れて。

ちょっと体を起こしてあたしに

質問してくる。

あたしは後ろを向いて

彼に顔を見られないように座った。


「・・・寝よ?」


ちょっと挙動不審気味になりながらも

ブスッとした可愛くない声で呟く。

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