あい
ちょうどこの通りの2本西側の大通り。
私はその通りにあるキャバクラのホステスだった。
"2本東側の通りあるじゃん?あそこ一体のビルって風俗街らしいよ"
よく耳にしていた。女の子からも、お客さんからも。
『なんて店ー?』
『Blastです』
『なんだ、おっきい所じゃん。』
カチカチと、男がキーボードを叩く。その画面を覗き込むあい。見方によれば、寄り添っているようにも見えたかもしれない。
一瞬目を見開いたあい。
『なに、あんたナンバーワンなの?』
それは、どっちにだって受け取れた響き。
