ちっちゃなキミ。
卒業式当日。
智章に告白された。
好きなのは分かってたけど、
告白されると思ってなかったので
ちょっとびっくりした。
「......ごめん」
私も好きだったけど、断った。
ごめん智章。
私、智章が思ってるような女の子じゃないよ。
男遊び激しいし、何にも頑張らない
どーしようもない女だよ。
智章に好きって言ってもらう資格ない。
それに......
遠恋なんて、
弱虫な私は耐えれないから。
でもね、智章。
私、智章のおかげで
夢に向かって頑張ろうって思えたんだよ。
智章が私の人生変えちゃったんだよ。
ありがとね、智章。
私頑張るよ。
智章に別れを告げて、
桜が散る正門をくぐった。
さよなら、学校。
さよなら、遊んだ男の子達。
ごめんなさい。
さよなら、智章。
さよなら、今までの私。
どーしようもない私になんて、
もう会ってやらないんだから!!
END