君の隣
「………チッ」
苛々して舌打ちしたあたしは、膝を曲げてヒールを脱ごうとした。
「我慢しろ」
けど、尋人にそれを止められたから、言われた通りに我慢するしかないと思った。
会社に着くと、尋人は繋いでた手を離して「大丈夫か?」と心配してくれた。
「くたばるかもしれない」
あたしはそう言ったのに、
「よし、大丈夫だな」
尋人は勝手に解釈した。
「はぁ?!」
「薬飲んだよな?」
「うん、飲んだ」
「なら大丈夫だ」
………。