君の隣
ズボンのポケットに手を突っ込んで歩く尋人は、分かってないんだろうけど。
女性社員から、カッコイイと今日も注目を浴びている。
やっぱカッコイイよね。
背は高いし、顔は無駄に整っちゃてるし、仕事は出来るしね。
良いところホイホイ出ちゃうもんね。
この、偉そうなところがちょっとばかしムカつくけどね、ふっ。
「……舞那?」
そう声が聞こえて、あたしと尋人は声がした方に振り返った。
「やっぱ舞那だ」
振り返ったあたしを見て、そう優しく微笑んだその笑顔を―――…
「久しぶりだな」
「………」
「元気だったか?」
…――あたしは、知っている。