君の隣



ズボンのポケットに手を突っ込んで歩く尋人は、分かってないんだろうけど。

女性社員から、カッコイイと今日も注目を浴びている。



やっぱカッコイイよね。

背は高いし、顔は無駄に整っちゃてるし、仕事は出来るしね。

良いところホイホイ出ちゃうもんね。


この、偉そうなところがちょっとばかしムカつくけどね、ふっ。



「……舞那?」

そう声が聞こえて、あたしと尋人は声がした方に振り返った。


「やっぱ舞那だ」

振り返ったあたしを見て、そう優しく微笑んだその笑顔を―――…


「久しぶりだな」

「………」

「元気だったか?」


…――あたしは、知っている。






< 142 / 195 >

この作品をシェア

pagetop