大金持ちと貧乏娘
「離してください!!誰か来たらどうするんですか!?」

「来てもべつにいいよ。俺とお前は彼カノだし。」

「お、大騒ぎになるじゃないですか!?」

「いいじゃん。もう公表しちゃったし。」

「ゔぅ…でも私は認めてません!」

「そんな事言っても遅いよ。」

「遅くないです!!今からクラスに行って誤解を解いてきます!」

「無理だな。その前にこの状況じゃ。」

あ!?しまった…

「離してくだっ‥‥んっ」

口を塞がれた

しかも唇で…

私のファーストキスがぁーーー

でも触れるだけのキスだった。

もっと長くてもよかったのに‥

はっ!?

何でこんなこと思っちゃってるの?

顔もどんどん熱くなる‥

「どう?俺のキス。うまかった?」

なっ!!

「なっ、何言ってんの!?」

「だって俺とキスしたかったんでしょ?」

はい?

「い、いや。何で?」

「俺の方見てたし、うるさい女たちの中にいたじゃん。」

「あ、あれは親友が見に行ったので追いかけてただけです。あと見てませんよ一回も。」

加奈が先に見に行っちゃったから

仕方なく行ったんだよね。

すると気が変わったのか

解放してくれた。

スカートを整えながら

コイツの方を見ると少し顔が赤い。

「俺、勘違いしてたのか?」

ふと口を開くとこんなことを言った。
< 24 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop