[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
今日は金曜日だ。


夏愛は学校だ。


仕事を終え家に帰った。

「鉄。夏愛は帰ってんのか?」

「いえ、それがまだ…」



今は夜の9時。



「あいつまた遊んでんのか?」

携帯を開いてみても夏愛からの連絡はない。



時間は待ってはくれない。


10時...

11時...


それでも夏愛は帰って来なかった。


時計の針が12時を指した。


クリスマス…


「もう許さねぇ…おい、組員全員集めて夏愛を捜させろ。」


近くに居た組員に声を掛けた。
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