キミへ
家につくと親がいた。

私はなるべく顔を会わせたくないから

逃げるようにして自分の部屋に入った。

親が大っ嫌い。

自分には甘いのに他人には厳しく、

自分の考えばかり押し付けて

子供の話を一切聞こうとしない。

いきなり怒りだすことも多く

常に顔色をうかがってすごさなければならない。

もううんざりだった。

母親に反抗すれば父親にまわされ、

父親に反抗すれば殴られる。

早く家を出て行きたかった。

「あっ……」

いきなり頭痛がしだした。

なにか考え事をすると必ず起こる。

つらかった…。
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