Love Song~to The SKY~
「はい、6等分て難しい」
あたしはくすくすと笑った。
「なに笑ってんの?」
「だって、別にわざわざ難しい6等分にしなくてもよかったのに!」
あたしがケラケラ笑うと、純はげんなりして「それ早くいってよ」と一緒に笑った。
「はい、鈴」
純が自分トマトのパスタを小皿に少し分けてくれた。
「ありがとう!!じゃぁあたしのもあげる」
「さんきゅ」
食事も終わって、話していたら、もう帰らなきゃいけない時間になっていた。
純といると、ほんとに時間がながれるのがはやい…
「じゃ、そろそろ行こうか」
伝票を持って会計に向かう。
財布を出そうとすると、純が止めた。
「鈴にださせるわけないでしょ」
優しい笑顔で微笑む。
「…ありがと、ごちそーさま」
店を出て、家路を歩く。
つながれた手と手。
つないだまま、純の腕にしがみつき歩く。
あっというまに家の前に着いてしまった。
いつもなら寂しすぎてたまらないけど、今日は明日も会えるっていうこともあって、寂しさよりも、楽しみが上回ってる。
「じゃ、また明日」
「うん、おやすみなさい」