恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
あっ、でも…
「ちゃんと信じてるけど一応聞いてていい?」
「…っ…何?」
「いや、あの車の男とは…何もないよな?」
「ふふっ、当たり前でしょ、あるわけないじゃん」
やっと顔を上げたミチは、泣き腫らした目で俺を見て笑う。
やっぱこの顔。
俺、ミチのこの笑った顔が好き。
「だよな、信じる」
そう言ってもう一度、強くギュッと抱きしめた。
離れかけたと思ってた心と心。
だけどそれは離れるどころか、
前よりももっと強く繋がった気がする。