恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



「泣かせてごめん」



ギュッとミチを抱き寄せた。

そして強く強く、抱きしめた。



「…っ…翔っ…っ…」



聞き慣れたこの声も。


俺の腕の中にすっぽりハマる、この感じも。



「も…っ…はなれ…たくな…っ…」



俺を想ってくれる、ミチの気持ちも。


全部が大好き。



「バーカ、もう絶対離れないっつーの」


「う…っん…っ」


「離れたいって言われても、絶対離れてやんないから」


「…んっ…」



これから先、もしかしたらまたこんなことがあるかもしれない。


不安になったり、信じることができなくなってしまったり…

すれ違ったり、ケンカしたり。


でもな?ミチ。



これだけは覚えててほしい。




「俺はずっと、ずっとずっとミチのこと好きだから」


「…うんっ…」



それだけは変わらない。

きっと、ずっとずっとな。

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