舞う姫と星の王子
「なに?瞬からいいなよ!」
「……お前もあるんだろ!お前から言えよ!!」
「わ、私のは大したことないから……。瞬、先に言って」
「あ、ああ……」
言おうと思ったけど、距離をおいって歩いていたし、色白の咲の手が俺の目に入ってしまったから……
つなぎてぇ……
って何思ってんだよ、俺!!
さっきから下をむいたまま歩く咲。
咲の顔を見たくて、俺の気持ちに気づいて欲しくて……
俺は咲の手を握った……
咲は握った瞬間『ビクッ!』っとして驚いた顔で俺の顔を見た
「えっ!!どうしたの瞬??」
そりゃそうだよな!突然手を握るなんてびっくりするよな
俺は……ただ、咲と手をつなぎたかっただけだ……
なんて、言えるわけがねぇ……
俺ってホント、正直じゃねぇよな……