【SPECIALLY-特別な存在-】

*自然と笑顔*





あたしを引っ張りながら


手を引っ張っている人の足はどんどん進んでいき




街の奥へ奥へと進んで行く。








涙で目が見えなくて


誰に引っ張られているのかわからない。






さっきのショックで


その手を振り払う力もない。








ただ、ずっと引っ張り続けられていた。




そして、その人が急に止まって言った。







??『大丈夫っっ!!?』





目に溜まっていた涙をふいてよく見ると



それは、どこかで見たことのある顔だった。





彩矢『あ!!パーカーの人!!』



私は


この人の名前が思い出せず、勢いでこう言ってしまった。




翔『パーカーの人って(-_-;)俺は、結城翔!!』



彩矢『あ、そうそう^^結城くん!!あはは^^なんかごめんね(笑)』



翔『あ、笑ってる^^』



彩矢『え?----------』







私は



さっき起きた事なんてすっかり頭から離れて







思いっきり笑っていた。







彼がいるだけで





自然と笑顔になれていた------------------------







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